戦後70年の節目イベントとしての意味も
東京都渋谷区にある浮世絵太田記念美術館では、『浮世絵の戦争画 ー国芳・芳年・清親』を2015年7月1日から7月26日のスケジュールで行う。なお休館日は7月6、13、21日。
浮世絵といえば、泰平の世を描いた享楽的な絵、という印象を持っている人が多いと思うが、江戸から明治にかけて、「戦争」を題材とした浮世絵も連綿と描かれ続けていた。
なおこの展覧会は、戦後70年の節目ということもあっての展示である。
源平時代のものからから明治の日露といった戦争まで
浮世絵師の中でも幕末の歌川国芳、幕末から明治の月岡芳年、明治の小林清親といった浮世絵師たちは、戦争を題材とした作品を多く描いたとして知られているが、いままで戦争画そのものに注目はあまり注目が集まらなかったため、紹介される機会は少なかった。
内容としては、源平時代や戦国時代といった歴史上の合戦を題材としたものから、幕末の戊辰戦争、そして、明治時代の西南、日清、日露などといった同時代に勃発した戦争を題材としたものまでさまざまある。
そのため、展覧会はこれらの戦争がどのような目的で描かれ、どのような形で表現をしたかという検証も行う。
なお、学芸員によってこの展覧会を案内するスライド・トークも行われる。日程は7月3日、9日、18日でそれぞれ14:00から40分程度行う。申し込みおよび参加費は無料だが、この博物館の入場券が必要である。

太田記念美術館 『浮世絵の戦争画 -国芳・芳年・清親』
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/