平安古筆では日本で最大の個人コレクション
東京都世田谷区にある五島美術館では、現在平安書道研究会800会記念特別展として、「平安古筆の名品 -飯島春敬の観た珠玉の作品から-」を2016年12月4日(日)まで行っている。
今回の展覧会は、平安期の古筆を飯島春敬(1906-1996)が生涯をかけて蒐集した仮名作品を展示している。なおこのコレクションは書芸文化院「春敬記念書道文庫」におさめられたものあり、日本国内では最大となる個人の仮名コレクションである。
飯島春敬と平安書道研究会
飯島春敬は書家であると同時に古筆研究者でもあった。日本の書道文化および書美術の向上に関する事業を行うなどの目的のもと、平安書道研究会(社団法人書芸文化院)を創設した人物としても知られている。
この平安書道研究会では毎月平安古筆が閲覧されていたが、その会は1度も休むことなく2016年8月についに800回を迎えた。その記念として今回、春敬氏の収集した仮名を一堂に集め、さらに五島美術館の収蔵品も加えて平安時代の仮名およそ100点を公開する(会期中一部展示替えあり)。
休館日は毎週月曜日であり、開館時間は10:00から17:00(入館は16:30まで)となっている。

五島美術館 現在の展覧会
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/open.html