全部で12人の作家による作品が見られる作品展
神奈川県三浦郡にある神奈川県立近代美術館 葉山ではコレクション展である「光、この場所で 坂倉新平」を行っている。
この展覧会は同時期に開催されている『陽光礼賛 谷川晃一・宮迫千鶴展』へ呼応する形で開催されており、青山義雄、猪熊弦一郎、小川待子、川端実、木村忠太、高松次郎、田淵安一、多和圭三、松本陽子、宮脇愛子、李禹煥らの作品にくわえ、坂倉新平を特集展示で取り上げる。
今回は神奈川県立近代美術館の、2016年3月に閉館した「鎌倉」で以前開催された舟越桂との二人展以降の作品を中心に展示する。これらを葉山の建築により海を見下ろす窓のある展示室で海辺の光とともに閲覧することができる。
坂倉新平とは
坂倉新平は岐阜県生まれであり、17歳で美術の道を志し上京した。文化美術学院で学び、1963年から1980年までフランスを拠点に活動したのち、晩年は神奈川県の二宮町で過ごした。
建築家の坂倉準三とは19 歳のときに出会うのだが、そのさい「美しいものを見るために旅行でもなんでもやるように」とその道をさとされた。その言葉を体現するように準三は世界各地を旅して歩き、その作品にその旅の記録が反映されるようになる。
なお坂倉準三は、師匠のル・コルビジエに先んじて美術館建築を実現させたが、それがこの神奈川県立近代美術館 鎌倉館である。それゆえ1993年には鎌倉館で「今日の作家たちⅤ-’93 坂倉新平・舟越桂」展が開催されている。
休館日は毎週月曜日(ただし1月9日は開館)のほか、年末年始の12月29日(木)から1月3日(火)までの期間である。開館時間は9:30から17:00(入館は閉館の30分前まで)である。

神奈川県立近代美術館 葉山 「光、この場所で 坂倉新平」
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/